はとむぎ劇場 |
ふた を開けて、最初に出すのは
ド・レ・ミ 今のレッスン場に移って一年。 例えば 防音室ではないけれど エアコンが ちゃんと効くとか 駐車場の心配をしなくてもいいけど ロビーでいつも若ママ先生達が 井戸端会議とか 長所短所はある。 けれど 音の変化が良く分かるようになった 以前は レッスン室にエアコンがないからと 教官室でレッスンを受けいていた。 古いアップライト。 練習用に わざわざグランドピアノは使わないけれど 先生が来るまで引いていた レッスン室のアップライトの 音が忘れられなかった。 教官室のものとは 響きも音の硬さも違う 今のレッスン室は もとは他の業種の店屋だったものを フロアを区切ってピアノ教室に改装したもの。 その割りに、防音がされてなくて隣のエレクトーンや ギター教室の音が聞こえてくる。 そして ピアノの音。 冬の晴れた日は 夜でも乾いた 硬質の音。 とんがってる。 今日のように雨の日は 柔らかく厚みのある音。 家にある 電子ピアノでは こういかない。 アップライト グランド チェンバロ ツマミをあわせれば どんな音だって出せるし 防音室がない家だって 音の大きさは自由自在。 けれど 音は平坦だ。 硬くもなく 軽くもなく 指先の少しの重みで音が伸びることもなく 冷たい。 最近 練習をしていない。 レッスン室に入って 先生が来るまでの少しの間 練習する。 その度に 練習してくればよかった と思う それはきっと 木という有機物で出来たアップライトを引くからだ 電気の基盤と配線と金属板で出来たエレクトリックで無機質な箱の音は やはり冷たい
by rf-mesomeso
| 2010-05-19 23:38
| 日記
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